『特別賞』結果発表
- 遊満汐園一目千株満汐園幽香馥郁早鶯繁遠来騒客逍遙久塵外清遊輕脚跟

満汐園に遊ぶ一目 千株 満汐園幽香 馥郁 早鶯 繁し遠来の騒客 逍遙 久しく塵外の清遊 脚跟 輕し
●満汐園・・・広島県三原市深町菰口の山腹にある広大な梅林。 ●一目千株・・・一目みて千本。(菅茶山「遊芳野」) ●幽香・・・奥ゆかしい香り。梅の香をいう。 ●早鶯・・・春はじめのウグイス ●騒客・・・文人墨客。風流人。 ●逍遙・・・のんびり気ままに楽しみ歩く。 ●麈外・・・浮き世の外。街の喧噪を離れた場所。 ●脚跟・・・足取り
大意 ぱっと一目みて千本以上の梅林が見事な。 ここ、三原の里山にある満汐農園。 奥ゆかしい香りが馥郁と漂い、 早春のウグイスはあちらこちらから頻りに囀ってくる。 遠方からやってきた文化墨客や風流な人々は、 のんびりと気ままに歩き楽しんでいる。 まさに浮き世の外のすがすがしい遊びに、 私も彼らもみな足取りは軽やかである。
反歌 満汐の 一目千本 梅林を 歩む彼方に うぐいすぞ鳴く
平成二十六年一月二十四日 昨年の詩の入選の知らせに答えて賦す